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今日の写真は、

散歩の途中、いつも挨拶しに、すり寄ってくるアリーちゃん。😽
太っちょです!
RIMG0566.jpg


Part1 より続くーーー


先輩達が引き上げた後、
娯楽室に残された新寮生たちは、


畳の上で、痺れた 足を さすりながら、
それぞれが、もう一度、
少々、お国訛りのある口調で、

普通に、名前だけの簡単な自己紹介をしました。


「なんか、ここ ひでぇーとこみたいだなー」


「軍歌だってよ。 
そんなもん歌ったことネエよ、まいったなー」



「これじゃあ、体育会か応援団の寮みたいじゃん。
おれ、退寮しようかなー」



なーんて、、

さすがに、みんなイヤになってましたが、


それぞれが、いろんな理由でこの寮に入ってきた訳で、
そんな、すぐに退寮など出来るはずもなく、、、

結局、お互い励まし合って、

「とにかくさ、オレたちだけでも団結して
みんなでがんばろうや。」

という話になりました。




ーーーところで、ここらで チョットあの頃の事をーーーー


この時より、遡ること わずか 27年前、
1945年 昭和20年が、終戦の年。



私達の親達は、 まさにその戦争の最中に
青春時代を 送った世代ですから、

私達自体は、戦後生まれではありましたが、

子供の頃から、日常の中で、

戦争の傷跡、名残を目にし、
耳に聞いて、育ってきました。

軍歌だって、聞いたことありました。



でも、、、

東京オリンピックが開かれたのを機に、

《テレビ》

が一気に普及し出し、

白黒から カラーテレビに移り、
一家に一台、茶の間の必需品!となって、

平和な日々、家族団欒、


子供らの好きなものと言えば、

《巨人、大鵬、玉子焼き》
と言われるほど、

野球、大相撲中継は、大人気!


それに、なんといっても、プロレス中継!

金髪ふり乱す悪役 ブラッシーを
空手チョップで やっつける
我らがヒーロー《 力道山》


アメリカの 西部劇、
《ローンレンジャー》
《ララーミー牧場》
《ローハイド》

戦争ドラマ、
《コンバット》

それらを、テレビで見ながら育った私達は、

まさに、

《戦争を知らない 子供たち》

でした。




そういう時代、


ウエスタンも、ロカビリーも、ハワイアンも、

美空ひばりも、三波春夫も、坂本九も、

ザ ピーナッツも、ビートルズも、舟木一夫も、

加山雄三も、グループサウンズも、フォークソングも、、、

いろんな歌が、次々に 町中に溢れていました。





そんな中で、

加山雄三やグループサウンズやフォークソングが、

私達、新寮生の世代の歌でした。



ーーーで、そんな新寮生たちが、軍歌を歌うはめに、、;(°_°) ーーー




翌日から、

(というか、部屋に戻って寝たのが明け方なので、、
実際は、その日なんですが、、、)


部屋の先輩に教わったり、

誰かがどこからか見つけてきた、

「軍歌集」

を見ながら、それぞれが
軍歌を憶え始めたのですが、、、


その夜、またしても、

熟睡しているいる所を、
こずき起こされ、耳元で、

「娯楽室へ集合!」

と、ドスの効いた 地獄からの声!


(ウワッ! ゲッー! 今夜もかよー!!)


慌てて着替えて、 娯楽室にすっ飛んで行くと、

そこには、あきらめ顔の新寮生たちが、
すでに、きちんと並んで正座をしていました。


そこへ、

木刀片手の、I先輩 はじめ、おっかない2年生 数人、

プラス

更に オッカナそうな3年生らしき先輩数人が、

入ってきました。



「今夜は、自己紹介と軍歌を一曲づつやるからな!」


「おい、そっちの 端から 、始め!」


一番端に正座していた、
新寮生の中でも、ちょっと線の細いTが、
立ち上がって、

前夜同様、何度も自己紹介をやり直させられ、

やっと、軍歌を歌い出した途端、


ビッターン!

木刀を畳にたたきつけた、I先輩が、

「声が、小さーい!!」

と、怒鳴った。



「軍歌ってえのは、気合いで歌うんだ、気合いでえー!」

と言うと、

その軍歌の、最初のフレーズを大声で歌ってみせた。



(いや、たしかに気合いの入ったいい声ですよー)

(でもねぇ〜、、、)



まだ、歌詞もうろ覚えの新寮生に、

先輩と同じように歌えるはずもなく、、、、


2年生の先輩からも、3年生の先輩からも
何度も何度も、

「元へー!」の声が掛かり、

そのたびに、最初から歌い直し!


「どこから、声出しとるんじゃぁー!」

「血を吐くくらいの、勢いで歌わんかい!」

と脅かされ、



Tは、必死で大声張り上げすぎて、

もう倒れそうなほどヘロヘロ!



正座している我々は、足が痛くて

気が遠くなりそうなほどヘロヘロ!



立って歌わされるのも地獄。

正座して待つのも地獄。



こうして、新寮生一人一人が、

精魂尽き果てるまで、
大声で、声を枯らして、

軍歌を歌いながら、

学生寮の夜は更けていったのです、、、。



こんな悲惨な歌唱指導が、寮祭までの間、

毎晩のように続くのでした。

トホホ、、、(T_T)



****************************

今日の歌は、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」です。


「見上げてごらん夜の星を」








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